弁護士コラム

自由を重視する社会のルール―リベラルとは何か。

朝日新聞11面は法政大学の犬塚元氏の論説を報道している。「自由のこれから」という平野啓一郎の著作の論評の体裁をとっている。   リベラリズムは実にいろいろな文脈で使用される。筆者は、2軸を作り、人権を尊重するA―人権を侵害するB、経済を放任するC―経済Dを規制するに分けて、ACが元来のリベラルでリバタリアニズムと呼ばれるもの、ADが福祉  …続きを読む

法律ニュース

座間市殺人事件、報道被害を招かないように。

神奈川県座間市のアパートで発見された遺体9人の身元がすべて特定され、テレビや新聞が一斉に「顔写真付き」で報じ始めた。同時に、こうした報道にネット上では違和感が出ている。    被害者の多くは自殺志願者という言葉とともに伝えられてきた。遺体は解体された状態で見つかった。犯罪史上異例のセンシティブな事件という受け止める必要が  …続きを読む

法律ニュース

地毛証明書ー多様性を理解した前提のもとに運用を

昨日のコラムの書いた翌日、11月6日、朝日新聞が大阪での黒髪強要によって精神的苦痛を受けた事件を社説で取り上げた。このような人権侵害はいつになったらなくなるのか。多様性を前提とした学校それ自体が強みになることへの理解を深めたい。   みな同じでないといけないという同調圧力に心情を傷つけられるこどももいる。例えば、肌の色や目の色は変えられ  …続きを読む

法律ニュース

法の支配と民主主義が対立するときに

法律というのは多数派が決めることだ。したがって民主主義と法の支配が矛盾することはほとんどない。   マドリード対バルセロナの様相を呈してきたカタルーニャ自治州の独立宣言である。   しかし、もともと植民地だった国は独立をしている。すべての独立が許されないとする国際法上の根拠はない。   中世、地中海の  …続きを読む

理念

君たちはどう生きるか―指導死

 事件を聴いたとき、体罰を奨励してきた過去の小学校や中学校を思い出した。「指導死」-そこには責任がないという意味が織り込まれているが、まるでやっていることはアウシュビッツの収容所と同じだ。子どもたちの可能性を伸ばすべき学校が、逆に未来を奪う。そんな過ちを、幾多にわたり繰り返し、ついには潰える日はくるのだろうか。  教師のいきすぎた指導が生徒を死に追い  …続きを読む

理念

労働法制改革と電通事件―総選挙でのテーマ呈示

憲法といえば芦部信喜先生の「憲法」だ。右でも左でもなく公平な叙述にはこう書かれている。「解散は国民に対して内閣が信を問う制度であるから、それにふさわしい理由が存在しなければならない」と。むしろ、先生が指摘する不当な解散の一例が内閣の一方的な都合や党利党略で行われる解散そのものではないか。英国ですら解散に制限がなされ日本国憲法論でも自由に解散ができると解釈  …続きを読む

理念

Injuries and murder are same acts that reduce the human dignity

人を傷つける行為には注意が払われているのに、心を傷つける行為にさほど注意が払われていないのはなぜだろうか。   それは身体あっての心だからなのだろうか。   最近、保護命令を受けた男性の弁護をしている。それは精神的暴力に身体的暴力を織り交ぜたものであるが、相手方には、全く反省の気配はない。   人を殴  …続きを読む

理念

Sociability or richness of heart

コミュニケーション能力―現代において社交性のある人は「よい特質を持った」人とみられる。   悪く言えば「八方美人」だが、強いて言えば、心が広く誰とでも話しを合わせることができ、視野が広くて人当たりがよい人ということだ。しかし、社交的な人は自分独りでいることにはたえられず、結果、外に刺激を求めてしまう。一例を挙げるとギャンブルなどの哲学的  …続きを読む

理念

是枝監督の「三度目の殺人」と刑事弁護人の福山さんを観て。

是枝裕和監督の「三度目の殺人」をみた。豪華キャストによる心理サスペンスという触れ込みのようだが、内容は、弁護士の仕事のリアルが入っているだけかな、と思いました。  三隅が正確には「3人目」の殺人の再犯をするストーリー。私の場合、名古屋では、2人殺害の前科があっても、刑期満了後であれば無期懲役をベースラインとするかな、と思ったので量刑判断の実際とは異な  …続きを読む

刑事訴訟法

本当のオレオレ詐欺

過激派に所属した実際の息子に対して資金を送付したとして、母親を予審手続きに入った。   フランスデューが伝えた。もっとも、テロとの戦いを重んじているのか、あるいは、黙示的なメッセージを伝えるのが、番組の編集は、たとえ母親であっても、過激派に資金を許されないと述べた。   息子は、父親を頼りに、マレーシアやイラン、シリア  …続きを読む

理念
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