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新宿署の51歳巡査部長パトカー、男児と衝突、男児意識不明。

18日午前10時40分ごろ、東京都千代田区麹町6のJR四ツ谷駅前交差点で、家族と横断歩道を渡っていた男児(4)が緊急走行中の警視庁新宿署のパトカーと衝突しはねられた。午前10時40分ごろ、千代田区麹町の新宿通りで「パトカーと歩行者の人身事故があった」と110番通報があり発覚した。パトカーを運転していた巡査部長の容疑者が救急車を呼んだかは不明。巡査部長の前方不注意(漫然運転、ぼーと運転すること)が原因とみられる。助手席には30代の男性巡査長が乗車していた。男児は都内の病院に搬送されたが体を強く打っており意識不明の重体。警視庁麹町署はパトカーを運転していた新宿署地域課の51歳の男性巡査部長について、安全運転義務違反の疑いや自動車運転処罰法違反の疑い(過失致傷)があるものとして、当時の状況について事情を聴いている。

麹町署によると、パトカーは薬物事件を霞が関(丸の内)の警視庁に届けるためにサイレンを鳴らしていたというが、事件が発生しているわけではなく無謀な危険運転をする合理的な疑いは全くない。パトカーを運転していた51歳の巡査部長の容疑者は、新宿通りを東へ緊急走行しており、交差点を赤信号で進入し、横断歩道を渡っていた男児に衝突した。歩行者用の信号は青で、パトカーはサイレンを鳴らして赤色灯をつけて赤信号を猛スピードで横断歩道に進入したもの。現場は交通量の多いJR四ツ谷駅前の見通しの良い片側三車線の道路。

パトカーは緊急走行中、一部道路交通法の適用が除外されるが前方の注意は最低限のマナーであるうえ、緊急臨場の必要性があるのか疑問である。警視庁新宿署は、51歳の巡査部長と4歳の被害者の氏名の発表を拒否している。また同乗警察官巡査長がおり現行犯であるのに逮捕もしていなかった。

新宿署によると、パトカーは薬物事件の捜査で、証拠品の尿を緊急鑑定するために警視庁本部へ向かっていた。現場はJR四ツ谷駅付近の片側3車線の直線道路。巡査部長の容疑者を逮捕のうえ実名を公表し、実刑にすることが求められる。朝日新聞のみが、警視庁は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで詳しい状況を調べている、と容疑がある事実を報道したが、他の産経、読売、毎日、TBS、テレ朝、MXなどは容疑すらないように報道している。

日本の国家賠償法は、判例上、公務員に対する直接請求を認めておらず、男児に対する賠償は国民の税金で行われる。また依願退官しても国民の税金から巡査部長の容疑者に退職金が支払われることになる。

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