弁護士コラム

理念

本当のオレオレ詐欺

過激派に所属した実際の息子に対して資金を送付したとして、母親を予審手続きに入った。

 

フランスデューが伝えた。もっとも、テロとの戦いを重んじているのか、あるいは、黙示的なメッセージを伝えるのが、番組の編集は、たとえ母親であっても、過激派に資金を許されないと述べた。

 

息子は、父親を頼りに、マレーシアやイラン、シリアなどにわたり、最終的には戦闘で死亡したものとされている。

 

そのとき、息子から「お母さん、彼らはおそろしい。お金が必要なんだ」といわれたら、どうするだろう。日本においても、共謀罪が成立したほか、実際に資金を送付しているのであるから、何らかの犯罪が成立する可能性がある。フランスでは、当然だが過激派への資金提供は犯罪であるし、今回は息子が脱退を希望していた可能性もあるが息子は既に死亡している。

 

もっとも、欧米ではこどもなどのストリートキッズにお金をあげても、背後者がいて結果的にその者を利するだけだ、ということで、ストリートキッズにお金をあげることはない、のが常識でもある。

 

こうしたこともあって、同情的な報道ではありながら、テロ防止のためにしてはいけないことがあるという文脈で、フランスデューは報道した。あなたは、どう考えられるだろうか。

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