弁護士コラム

事務所

事務所移転と年末年始につきまして

本年も師走の候、みなさまおいそがしくご清栄と存じます。おかげさまで、当事務所も、エースの長澤事務員の夫の東京転勤に伴い、彼女を東京に送り出しまして、新たな事務員さんをお迎えしたところです。長澤さんには深甚なる感謝の意を捧げ、数々のご援助厚く御礼申し上げる次第です。
はじめのうちは至らぬところも多々あろうかと思いますが、弁護士としても心を尽くして事務業務もサポートして参ります。
年末年始
 29日から4日までが完全にお休みになります。
下記の引越の関係で事務方は26日、27日より引越の準備に専念をいたします。また、5日、6日につきましては、事務方の冬季休業の関係で、弁護士と一部事務方のみで運営いたします。
さて、当事務所は来年1月5日、さらなる発展可能性の熱意と名古屋駅の徒歩圏内になることでより充実したリーガルサービスを提供することを目的に以下の住所に移転することとなりました。
現在の事務所の約3倍の広さとなります。
住所 名古屋市中村区名駅5-6-18 伊原ビル4階
セブンイレブンや眼科が入っているビルのとなりのまるいビルになります。入口はセブンイレブンの入口の横の自転車置き場の方にございます。
〒450-0002
名古屋市中村区名駅5丁目6番18号 伊原ビル4階
 電話番号 052-756-3955
 FAX   052-756-3956
なお,名古屋052-253-8776宛てのFAXは、平成28年12月26日をもって取扱いを終えます。弊所は、平成26年12月27日から1月3日までの間はFAXの取り扱いはありません。1月4日以降、ファックスは新事務所で受信可能となりますのでそちらに送付ください。
 今般、熊本の地震にも接し、時代状況により、いかなる仕事の意味や価値も変わってくるかもしれません。当所長は、社会貢献というミッションを中心に据えてきております。もちろん、寄りそう相手には「相手方」がいます。私たちの仕事はまさに医師と同様に、健康診断にいらっしゃる方は「予防法務」ですし、外科疾患にいらっしゃる方は「法的紛争を抱えた方」、救命は「保全」だと思います。いずれにしても何らかの自然科学的問題を抱えたら医師へ、社会科学的問題を抱えたら弁護士へと思っています。もちろん、難しい時代を生き抜く処方箋を出すことは難しくなるときもあります。
 しかし、複眼的な思考、人文知を大切にして参ります。
 私は、学者的には、家族法・労働法・著作権法・刑事訴訟法を得意としてますが、それは母子家庭の出身、父親が過労死した弁護士、母親が教師という人生そのものに関わっているのかもしれません。これからも仕事からも得られる喜びや幸せは私たちの生き甲斐になり、正当な法的業務を通じて、社会貢献のみならず法学の発展、自らの成長をさせるものだと信じています。
 私は、2008年から司法修習を名古屋地方裁判所で行い、2009年弁護士登録し登録9年目、裁判所でのキャリアをいれれば法曹10年目を迎えます。外国語では、仕事を英語ではjobといいますが、ドイツ語ではcallingと呼びます。過日、父親の姉弁護士と立ち話をする機会がありましいた。いろいろなところでcallingだと思うのです。
 これは、日本的にいえば「天命により授けられた」というニュアンス、天職というニュアンスを含みます。仕事の達成することを通じてなんらかのミッションが達成される、ゆえに仕事には倫理観が必要です。来たる2017年、お金持ちのエスタブリッシュメント出身の弁護士が増えてきたという印象を受けます。奨学金を返済し続ける私がエスタブリッシュなのかは議論はさておき、私には私には拾えない「声なき声」があると信じています。そして囲碁で鍛えた「勝負師としての勘」がそれをささえてくれます。たとえそれを打ち消そうとする圧力があっても、かつて民暴で反社会的勢力と闘っていたと聴く父親の良いところは受け継ぎ、カーボンコピーではない「声なき声」、そして法律家としての予防法務、インターネット法務にも力を入れていきたいと考えております。
 法曹になろうと思ったときの約束、簡単にはあきらめないと誓いました。失敗はあきれるくらい繰り返してきたかもしれませんが後悔はないようにやっていました。そして、私は常に「未来は不安ではない」と語るでしょう。いつかは赦せる日が来る日が来る、いつかは笑える日がくる、それを自分自身やクライアントの皆様が乗り越えていく姿に寄りそい、不当な圧力には屈折、不撓不屈の精神と人間として正しいことをするという信念を大事に、創業の想いを忘れずにまい進して参ります。これもすべて父の知り合いも含め、皆様のご指導ご鞭撻のおかげでございます。来たる新春においても、変わらぬご愛顧をいただけますこと、心を尽くしてお願い申し上げる次第です。
平成28年12月23日 京都・南禅寺にてこれを記す。
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